2021.07.02.Fri
こいにおちる
旦那様お嬢様ごきげんよう、オトハです。
蒸し暑い曇り、急な大雨、雷、梅雨らしい天気が続きますね。これが終わる頃には夏が来ると思うと春の過ごしやすかった季節が恋しいです……。
皆様、雨に濡れたままクーラーの付いた涼しい部屋で過ごして風邪などひかれませんようにお気をつけください。
さて本日のブログ、タイトルの通り「こいにおちる」お話でございます。
先に言っておきますがオトハが乙女ゲームの攻略対象と恋に落ちてますよってお話ではありません。それに関しては興味ある場合のみお屋敷でお聞きください。長いので。
先日、自室の棚を掃除しました。小さい引き出しに入っていた小学校の頃作ったデコえんぴつとか誰かにもらった匂い付きの練り消しとか、思い出はありますがいつまでも取っておくものではありません。捨てようと思って一つ一つ手に取っていると、途中で可愛らしい表紙のノートを見つけました。表紙に自分じゃない人間の名前と落書きのウサギが描いてあるノートでした。
何に使っていたノートなのか思い出せなくて1ページ目を捲ると欄外に大きくこう書いてありました。
「こいにおちる」
なに?????????????????????????どうした???????????????????
オトハちゃんてば「恋」も「落ちる」ですらも漢字が書けなかったのかとすごい焦りました。
でも欄外の下の文章を見て「こいにおちる」がなんのことであるかを思い出しました。
それはいつか書いた短編小説のタイトルでした。
主人公は魔法使いの女の子。小学生のときに作った、どことなくメカクシ完了って言いそうで超能力持ってそうなキドさんって名前の女性にそっくりなみよりちゃんって名前の女の子。
好きだったんですよカゲロウデイズ。
なんでみよりちゃんだったのか全く覚えていないんですけど、同じノートの小説に出てくる女の子、あずきちゃんにそろばんちゃんにさなぎちゃんだったのでみよりちゃんの名前のセンスは大分よかったと思います。
小説はそんなみよりちゃんが男の子に告白されるシーンでした。箒の上で。夕日を背景に。
告白の言葉を聞きたくなくて、みよりちゃん箒から落ちるんですよ。故意に。
要するに「こいにおちる」っていうのはみよりちゃんが「恋に堕ちる」のが嫌で、怖くて、恋を知りたくなくて「故意に落ちる」っていう言葉遊びの小説でした。
読み終わって、昔の私の方が語彙力高いなって思いました。悲しいですね。
というか中学生(?)の私は何を思ってこれ書いたんだろうと思いました。だって今と違って乙女ゲームオエーーーーーーーって人間だったじゃん。恋愛ウワーーーーーーーーーーーって人間だったじゃん。
ノートですか?もちろん捨てましたよ。
だって落ちてしまったあとのみよりちゃん、どうなったと思います?
ということで「こいにおちる」お話でした。
私の下らない駄文をここまで読んでくださった皆さま、ありがとうございました。
これを読んだところでいいことは起こりませんが、感謝を込めて私がお祈りいたします。
それではみなさま、ごきげんよう。